History of Casino
多くの人がカジノ=ラスベガスと考えがちですが、カジノの起源はヨーロッパにあります。
イタリアのベネチアにあるカジノ・ディ・ヴェネツィアは、1638年から営業を開始しており、世界最古のカジノと言われています。日本では、江戸幕府徳川家光の時代です。
カジノの語源は、イタリア語で「小さな家」を意味し、元々は上流階級の貴族達が別荘などで行う娯楽の場として発展し、限られた者しか出入りすることができない華やかな場所でした。今でもヨーロッパのカジノは、アジアやアメリカのカジノに比べると規模が小さく、中に入ると宮殿のような作りになっているカジノが多く存在し、貴族や富裕層の集う社交場としての歴史的背景を感じることができます。
そのような起源から、掛けの勝ち負けで大きく一喜一憂する姿を見せることは品がないとされており、アジアやアメリカのカジノと比べると少し静かな印象を受けるかもしれません。
産業革命以降、様々な場所にカジノが誕生し、カジノが民衆へと広がっていきます。
フランスでは、フランス革命により王政が倒れると賭博に関する規制は無くなりました。さらには、カジノは公認制度により管理され、収益は課税対象となり、国はカジノから財源を手に入れるようになりました。
その後、権力を手にしたナポレオンが一度はカジノを禁止にしましたが、税収が落ち込んだ影響により、リゾート地などのカジノの運営は再開されました。規制を緩めることにより再びカジノから税金を徴収し、財政は回復したと言われています。
カジノを和訳すれば 「賭博場」となりますが、時代劇で見られるような日本の賭博は、町奉行の手が届きにくい寺などで開催され、地域の悪者達が胴元となり運営していたという歴史があります。そのため、日本において、「カジノ」という言葉が違法賭博と結びついてしまい、悪い印象を抱いてしまう人は少なくなくありません。
カジノエコノミクスは、正しいカジノの歴史を知ることによって、そのような悪い印象が変わると考えています。
